時代を視る

2022年7月ニュースレター 時代を視る NO339

2022年7月13日

win win代表 赤松良子

2022年夏の参議院選が終わった。予想通り、与党が勝ったが、自民党の得票が当初の予想より上まわったのではないか? そして、それは選挙運動中に非業の死を遂げた安倍元首相への同情によるものがあるのかもしれないと推測ができる。

あれは、全く理解不可能な酷い事件だった。政治的、思想的な理由は何もないという。家族(母)が宗教活動のため(宗教団体への寄付とか)大きな金を使ったことを憤って、元首相がその団体と関係があったと疑っての行動だと報じられ、今これを書いている時点(7月11日夜)で、次第に全貌が明らかになっていくようである。

 

私が幼い頃、つまり昭和の始め頃、日本の政界で暗殺は珍しい出来事ではなかった。戦争に負けたおかげで暗殺は無くなり、穏やかな国になったと思っていたのだが、甘すぎたのか。頭のおかしい人間は何時の世にも存在するものなのか? だが、しかし、事件直後の参議院選の結果は、まともなものだったと言えるのであろう。

現内閣には特に大きな失敗はなく、首相はしばしばTVの記者会見に出るが、奇をてらわず、準備もよくして回答をしているように見えるから、ワッというような人気はなくても、思わぬ敵を作る心配はないだろう。ただ、彼自身の派閥は小さく、最大派閥のトップ(安倍元総理)と手を結んでいたのが、その相棒を失ったのだから、党内勢力関係のバランスが崩れる恐れが出てくるかもしれない。

衆院解散がなければあと3年は、政局は穏やかに推移するだろうという予測も成り立つが、さてどうなるでしょう・・・。

参院選で、女性当選者が35人。これは過去最高(前回、前々回ともに28人)。

当選者に占める比率は28%でこれも過去最高。

注目したのは立憲民主党では、女性比率52%、共産党では50%で結構!

しかし、与党が自民20.6%、公明15.4%と、これは頂けませんね。

 

それだから、非改選と合わせての女性の新勢力は64人、25.8%となり、前より増えたとはいえ、まだ4分の1。

「202030」のかけ声とも差があるのは残念。

 

以上が参院選の総括です。

 

海外の問題に触れる紙数なく申し訳ありません。