時代を視る

2024年7月ニュースレター 時代を視る NO360

2024年7月19日

一般財団法人WIN WIN 代表 山口 積惠

七夕選挙と言われた東京都知事選が7月7日に終了し、翌日に選挙結果が出ました。WINWINが推薦した小池百合子さん(WINWIN会員)が3選を果たし、同時に行われた都議会議員補欠選挙においても、WINWINが推薦した、こまざき美紀さん(北区)も当選を果たしました。

 

 都知事選では、当初は小池さんと前参議院議員の蓮舫さんとの一騎打ちになるのではという大方の予想に反して、ふたを開けてみれば、前広島県安芸市高田市長の石丸伸二さんが2者の間に堂々と割って入った結果となりました。

 石丸氏のSNSを最大活用した選挙戦は、気が付けば若者世代や無党派層への支持を獲得していたというわけです。この選挙結果を見ると、今後、選挙のやり方そのものが変容する転換点になったのではと考えるのは、私だけではないと思えます。加えて、若者や無党派層が知事選に関心を持ったことで、投票率もアップしたというから、SNSが若い世代にとっていかに重要なツールになっているかも思い知らされました。

 

 ただ、多くの都民(もちろん他県の方々もニュースなどでご存知だと思いますが)が、選挙とは直接関係がない意味のないポスターの貼られた選挙掲示板を見てどのように思ったであろうか。是非、身近な方たちとデスカッションしてほしいものです。

今は亡き赤松良子さんだったら、あの事態をどのように一刀両断なさるか、聞けるものならば聞きたいとも思いました。

 

 WINWINでは2013年から「赤松政経塾」を継続して開催してきました。毎月、政治分野と経済分野から講師を招いて講義を行っています。

思い出すのは、毎回、政経塾の冒頭で赤松良子さんに挨拶をしてもらったことです。赤松さんは必ず「みなさん、政経塾にご参加してくださってありがとうございます」と感謝の言葉を述べ、次にウィットに富んだエピソードを語ってくれました。 話の内容は多岐にわたり、時にユーモア―に溢れる赤松さんの含蓄のある話しは、若い塾生はもとより、やや年配の参加者の心に届くものでした。

 

赤松さんはニュースレターにもよく書いていたように大変な読書家でした。読書を通じて得た新しい情報と読後の感想なども織り交ぜてのエピソードは楽しく、毎回心待ちにしていました。

 

赤松政経塾はこの7月20日に、第9期の修了式を実施します。そして、第10期が9月21日からスタートします。受講の申し込み受付などもまもなく始まります。

WINWINは女性が政治と経済を学ぶ場として、今後も赤松政経塾を継続していきます。政治参画を志す多くの女性の参加をお待ちしています。