時代を視る

2024年1月ニュースレター 時代を視る NO357

2024年1月12日

一般財団法人WIN WIN 代表 赤松良子

今年の新年は、何ともすごい年明けであった。「あけまして、おめ、」とまで言ったあたりで、能登(石川県)半島の大地震! 死者100人を超える大災害。何しろ発表が出るたびに、被災者の数が増加するのだから、大変である。救援の車が出かけているのだが、道路が大きく地割れしている、通れないで立ち往生! どうしたらよいのか、TVで見ていて、すごく気がもめる。何もしてあげられないのが、情けない。

 

続いて(本当に続いてである)、東京・羽田空港の惨! これが何故起こったのか、まだ実態が明らかでない点があるようで、おまけに、その原因になった人間がみんな、あの世へいってしまわれたというのだから、始末が悪い。

ただ、日航機の乗客の方は全員無事に機を離れた後、炎上したというので、これは奇跡的なことだという。乗務員の判断→指示が良く、全員荷物は持たず、粛々と降りたため、誰一人取り残されず、死者ゼロという報道でホッとした。持って降りたい大事なものも荷物の中にあったに違いないと思うのに、見事にあきらめた乗客の方達、よく命の大切なことに思いを集中して行動されたこと、ひとごと乍ら、嬉しい。

 

ここで話はがらりと変わり、今年、WINWINにとって、どういう年になるのだろう? 大きな選挙はあるか? つまり、衆議院の解散があるか? (参議院のほうは、3年に1度と決まっていて⦅任期6年で半数交替だから⦆一昨年あって、今年はないと分かっている)。その際、クオータ制は、どの程度取り入れられるか? 赤松政経塾の修了生はどうするか、そこでの勉強は役立つか?いろいろな角度から、しっかり観察をして反省すべき点を見つけていかなければならない。

 

そして、こちらはWINWIN と直接関係はないが、今秋は、与党自民党総裁の改選時期である。現総裁は内閣総理大臣であるから、岸田首相は当然再選を目指しているが、成否に気が揉めていることであろう。その地盤は旧池田派の宏池会で、最大派閥は安倍元首相の清和政策研究会(清和会)であるが、最近、パーティー券の裏金問題でスキャンダルが起き、必ずしも安泰ではない状況である。現首相は大きな失敗があるわけではないが、人気がなく、支持率という点では歴代内閣の中で最低とさえ言われる。

これを上向かせるためには、上質の経済政策を打ち立て、実行して成果を上げることであり、それはまさに民主主義政治のあるべき姿であろう。

 

大げさな議論になってしまったが、2024年の最初の巻頭言としたい。