時代を視る

2018年2月 ニュースレター 時代を視る Vol.216

2018年2月10日

WIN Win代表 赤松 良子

また、世界の終末の秒読みが進んだ。大袈裟と言うなかれ、超大国の大統領が、核を使いやすくするため、小型のものを開発するというのだから、まさに、文字通りではないか。かの人のアメリカ・ファースト主義というのは、どうも危険なひびきがあるとおもっていたが、この心配は杞憂ではないようだ。もう一つの大国も、核を保有しているというのは衆知のことである。小型でなく大型らしい。世界のあちこちでおこる小競り合いでトランプ大統領がカッとなって、小型で使いやすくなった核のボタンを押したらどうなる? 小型だろうと核は核だから、敵国は自分の持っている核を使う事は先行ではなく許されることになるということではないか。おう、恐ろしい! 私はもうかなり長生きをしているから、先が短くても、あきらめがつくが、若い人達はそう思えないでしょう。成人の日に晴れ着が間に合わないどころの話しではないと思うのだが、一向に無関心という若者が多いのではないだろうか?

それというのも、日本政府のトランプ政策に対する方針のだらしなさが根本にあると思うのは間違っているだろうか? 我が国がアメリカの「核の傘」の下にあり、それによって守られているということは疑うことができないことは知っている。しかし、だからと言って、1から10までアメリカに追従しなければならないという事ではない筈だ。それなら、同盟国ではなく属国ではないか。それに、日本は同時に国連の加盟国である。国連は「核兵器禁止条約」を採択した、核兵器によって人類はじまって以来の凄惨な被害を受けた日本が、核兵器許すべからずと叫ぶことになんでためらう必要があろう。今の外務大臣は政治家三代目である。祖父河野一郎、父河野洋平ともに、大正、昭和に立派に花を咲かせた代議士だった。  「唐様(カラヨウ)で書く三代目」というのは、借家の大家の話で、政治家の三代目が、落ちぶれてもらっては、国民が迷惑するするではないか。(そういえば、当今、首相も三代目だが)河野一郎という政治家は、私が子供心に大した人らしいと思っていた記憶がある。

時の総理にガンガン物を言っていた。中身はスッパリ忘れてしまったが、派閥盛んなりし頃、一大派閥を率いての発言だったらしい。その代わり、外務大臣にはなれなかった。(総理の万年候補)それに比べれば、父洋平氏はハト派だったせいか、凄味がなかったが、尊敬はされたのではないか。さて河野太郎氏はどうなる?

国民の一人として希望したいのは、危険な取引の相手になどなって、タブーを破ったりしないでもらいたい、ということである。タブーとは、核を買うことであろう。日本はそれを守り、平和な国として70年以上やってきた。そのおかげで、国民は豊かになり、(格差はあるが)、安全に暮らしている。ユメユメ、これをやめてはいけない。「戦争はいけない」「核はいけない」これだけはいつ河野一郎さんの仲間になるかもしれない老女の遺言であります。