時代を視る

2022年3月ニュースレター 時代を視る NO335

2022年3月10日

win win代表 赤松良子

3月8日は「国際女性Day」である。これを定めたのは1975年、メキシコで開かれた国連主催の第一回国際婦人年世界会議に於いてであった。何故、3月8日なのか? 起源とされるのは1904年にニューヨークで行われた婦人参政権要求一大デモンストレーションであった。

20世紀の初旬にはニュージーランドを除いて、先進国にも婦人参政権はまだなかった。以降100年余を経て、今、世界中の国で女性は参政権を有している。ただ、実際の政治参画の割合は国によってかなり異なっている。

残念ながら日本は国会での女性議員の割合が参院2割、衆院1割と、とても低い。そのことが、国際社会での女性の地位の低さの原因となっている。これはとても残念なので、WINWINは「議席の半分に女性を!」と掲げ、今夏の参議員選挙に臨んでいるのである。

2020-30と女性団体は勿論、政府も大きな声をあげたのは、21世紀の初旬であった。2020年はまだだいぶ先だから、今、1割でも3割を目指すのは、妥当なことだと思っていたのである。

ところが、「光陰矢の如」なのだ。あっという間に、今、2022年! すべての分野で3割になんて無理な話だと思えてきた。

そのせいか、「国際女性デーは女性の生き方を考える日」などというキャッチフレーズが現われた。

そんな日なら、まあ日本の女性の生活は安全でのどかなものだと言えるから、何もうるさく騒ぐことはないということになる。

でも、それはやっぱりおかしい。この日の出発は、「婦人参政権」。つまり、女性が政治的に差別されているのではないかを考えるのであって、「生き方」をのんびり考えるのではない筈である。

女性を甘やかそうとするたくらみに乗ってはいけない。

3月8日は「女性が差別されてはいないか」を、まじめに考える日でなければならない、とWINWINは訴えたい。