時代を視る

2019年10月ニュースレター 時代を視る N0236号

2019年10月10日

win win代表 赤松涼子

10月の声を聞くと、昔はもっと涼しかったような気がするが、晴れの日は、かなり暑いのは地球温暖化のせいか。読書の秋にしたいのだが、目の酷使はよくないらしいので、寝てばかりいる。それというのも、この8月の終わり、卒寿とやらを迎えたからである。「九十歳。何がめでたい」とトロンとしていたら、東京都から結構なプレゼントを頂いた。「名誉都民」である。若いころ、恩師の藤田たき先生(津田塾塾長)が、それにおなりになったのを、教え子たちは大喜びしてお祝いにかけつけたのを思い出して、あの世でお会いしたら、報告できると喜んだのであった。

「九十歳。何がめでたい」の佐藤愛子氏には何か良いことがあったのかしらと気になったが、心配することはない! その本、まだ本屋で盛んに売れている。ベストセラーで印税がたくさん入るに違いない。「九十歳。なかなかめでたい」という本を書いて頂きたい。今度は立ち読みではなく、買って読みますから・・。

しかし、人生良いことばかりはない。悪いことばかりもない。良いことも悪いこともあって当然! と思っているが、たしかにそうらしい。お祝いの会の後には疲れが出て、体調の芳しくないことが多いようである。

と、自分のことばからり言っていては、WINWINのNEWS LETTERにならない。目を世界に向けると、(と大きく出て)中東のゴタゴタはあるも、まず平和が続いていることは何より。超大国(アメリカ合衆国)が自国第一主義と言い続けているのを見るのは情けないが、任期が終わりに近づくにつれて、変化はないのだろうか? ヒラリー氏は去ったままなのだろうか? 大統領がノーベル平和賞を受けたことさえあったのに、と残念である。

アメリカの仲の良かった友人たちも多くは鬼籍(きせき)に入られ、クリスマスカードも減ってしまったのは淋しい。でも私は元気を出して100歳まで、を目指そうと思うが、それも世の中の役に立てるならの話で、下手をすると迷惑をかけるだけの存在になりそうで怖い気持ちがして参ります。

世界はとも角、日本はどうか?

現内閣は評判が良いのか? 長期政権となり、消費税10%へという危うい橋も渡って、なお安定しており、歴史的にみても、明治以来一とか二とかの長さになるという。なるほど社会は安定し、90歳のバアさん(私のこと)が夜一人で町を歩いていても、危ない目に会っていないところをみると、安全な国であると言って良いだろう。気がかりは憲法改正を首相が公然と口にすることで、内閣は憲法を尊重する義務がある筈だと思うと、甚だ心外である。「私の目の黒いうちは、憲法は変えさせないゾ」と思っていたが、90歳となっては、いつ目が黒くなくなるやも知れず、そんなセリフは効き目を失ってしまったか? いやいや、次の世代だって戦争はいけないことは、ちゃんと知っているから大丈夫と信じています。