時代を視る

2021年2月ニュースレター 時代を視る NO. 322

2021年2月10日

win win代表 赤松r良子

「珠玉の言葉」というものがある対極に「身を亡ぼす言葉」というものもある。巧みに言葉を操って職業上の成功を勝ち取る人もいれば、びっくりするような失言で、奈落の底へ落ちてしまう人だっている。言葉はそのように面白く、また恐ろしい。そしてそれは時代と共に移り変わる。去年まで、何でもなく使っていた言葉が、今年はタブーになってしまい、うっかり使うと、とんでもない目にあってしまう。

こういう大変なものを糧として生きている人達が存在する。作家、小説家とか学者、研究者とか新聞、雑誌記者とか。おっと、毎日のように演説や挨拶をしている政治家もそうであろう。もっともこの中には現ナマを配ったり、会食する方が大事だと思っている人もいるらしいことを、新聞で読んだのは最近ばかりのことではない。

時々、聞かれては困る本音をポロリと云ってしまう大物が、最近またそれをやってしまい大騒ぎになっている。森喜朗元首相である。この方がリードしていたオリンピック関係の評議員会だかの委員を決めるのにあたって、「女性が増えると会議が長引く」とやら言われて、問題になり、これはまずかったと発言を撤回し、謝罪されたというのである。しかし、記者会見時の発言などからみても、この方は、今の時代、大切な意思決定機関には一定割合以上の女性が参加していること、多様な意見が反映できることが望ましいことを根本的に理解しておられないのではないのか?

そもそも、会議だの、議論だのというのは余計なものなので、無いにこしたことはないのだが、そういうわけにもいかないので、できるだけ短くさっぱりと済ませたい。男性の多くや、わきまえのある女性の議員は、それが分かっているから、発言はなるべくせず、しても短く切りあげるにことに努めている。男性か女性かはすぐ分かるが、わきまえがあるかどうかは、経験してみるまで分からないので厄介である。女性を入れなければ、簡単なのだが、文部省がうるさく「3割以上を女性に」などと言うので困る・・・これが本音なのでしょう。(当たらずといえども遠からず)

こういう本音が分かるから、記者会見での謝罪や撤回があっても、女性達の怒りが収まらず、今も、メールを見たら、すさまじい怒りが伝わってくるのを感じる。思えば、日本の女性も成長してきた。〇十年前だったら、この発言がこんな大きな反響をよばなかったのではではないだろうか? この元首相は、以前から、失言をする方だったと記憶している。首相時代だって「日本は神の国です」なんて、意味不明のことを国会で言って、びっくりさせられたこともあった。女性蔑視的発言も数回あったように思う。それでも、結構長く首相の座に坐り続けて居た人物だった。

今のポストは、国際的なものだから、反響が国内にとどまらないこともあるのか、本人より孫娘さんが「おぢいさんがやめないなら、私は会社にいられない」と退任を迫ったとやら・・・。

「世のオジさまたちよ、くれぐれも気をつけて頂きたい」と、私もおくればせながら言っておきたい。