時代を視る

2020年5月ニュースレター 時代を視る N0243号

2020年5月10日

win win代表 赤松涼子

コロナウィルスの感染防止のための緊急事態宣言が、5月6日までとなっていたのが、更に5月末日まで延長となった。それで収束するという保証もない状態のようである。Stay Homeの掛け声が高く、それも結構ではないかと思っていたら、DV(家庭内暴力)が増えて、世の中平和でなくなっているのだという。フーン、日本人にとって家庭とは平和なパラダイスじゃあないのだったのかと、驚いたり嘆いたりするのは物知らずだったのか。

TVを観ていたら、韓国では一足早く、外出が自由にできるようになり、市民がどっと盛り場に繰り出して、食事をしている様子! イタリアやフランスもそうらしいから洋の東西を問わず、人(あるいは都会人)は外食好きなのかなあと考えていた。自分自身はどうか? これはたいして考える必要はなく、外食大好き、特に若い時はそうだった。90歳ともなれば、出かけるのが面倒だから、おいしくさえあれば、自宅での食事も悪くないと思うようになっているが、若い頃は、毎日officeに通っているのに、そして安月給なのに、外食が好きだったような気がする。ボーナスをもらったあとは、ホイホイ新宿や渋谷を食べ歩いた記憶がある。「暇のある時は金がない、金のある時は暇がない」というのは、人生の避けられない現実なのであろう。

日本でのコロナ感染が欧米に比べてそれほど急激でなかったのは、一つには挨拶の仕方にもあるのではないかと感じる。私達日本人は、欧米人のように出会いの挨拶に、ハグしたり、キスをしたりしない(近頃する人が増えてはいるが)せいぜい握手で、普通はお辞儀である。これは病気の感染速度から見ると、良い習慣で、明らかに危険性が少ない。私もアメリカに住んだりした後は日本での挨拶の仕方がよそよそしく物足りなく感じたものだったが、今やこれが幸いして感染速度が鈍いのであろう。人生何が幸いになることやら、少なくとも、コロナ禍が終焉するまでは、旧来の美習(?)を失わないでおこうと思う。

この病気がグローバルなせいで、世界の政治家のトップが、自国国民に向けて、お見舞いや励ましの言葉をかけている姿をTVで見ることができる。一番感動的だったのは、ドイツとニュージーランドの首相だという評価で、これはどちらも女性である。困っている者への思いやりは、女性の方があついということが言えるのか。我が国の首相もこの所、TVへ出演して、病気に注意するよう、外出を控えるよう語りかけている様子。あまり上手とも思えないが、マスクをプレゼントし、一人10万円をお見舞いに出すというのは、悪くないアイデアだと言えよう。

郵便箱にマスクが入っていたから注意して見たが、黄ばんでいたり異物が入っているというようなことはなかった。大体、大忙ぎの大量生産なので多少変なものがあっても仕方がないのだから、検品をマメにやることは必要だが、もらった方で、あれこれ文句を言うのは如何かと思う。教養が疑われるのではあるまいか。