時代を視る

2020年3月ニュースレター 時代を視る N0241号

2020年3月10日

win win代表 赤松涼子

先月とり上げた新型コロナウィルスによる肺炎は、その後も猛威をふるい、世界中に拡がる勢いのようである。この病気については、未知の要素がまだまだ多く、これから研究がすすむと考えられるが、その中で私は一つ希望したいことがある。この感染には女性と男性同じ程度にかかるのか、それともどちらかが多く、他方は少ないという差があるのか、また重症化するのや、死亡するのにも差があるのか、ないのか? etc である。これだけ広い範囲で数が多ければ、統計的に考察することが可能になると思われるので、その結果、伝染病に対しての抵抗力に男女差があるのか否か、個々の病について違いがあるかどうか、それが大きければ、男女の寿命の差にも影響があるのではないか、生活環境か衛生状態の相違とどのように関連があるのか? とても関心の深い問題である。

 

 日本人の寿命は、世界でも屈指の長さで女性87.14歳、男性80.98歳である。(2016年)これはずっと長くそうであったのではない。私の若い頃はまだ人生50年と思っていた。私の母は50年たらず前、87歳で亡くなった。その母はさらに40年前(昭和2年)70歳で逝ったと伝えられている。いずれもその当時としては長命であった。そして今私は、90歳、杖も持たずofficeへ通っている。

長く生きれば、それだけで良いと言うものではないが、多くの人が安心して長く生きられるというのは、社会が安全で安定しているからであることは間違いない。第一平和であることが条件であろう。発展途上国では、女性の寿命は男性より短い。内戦で男が居なくなってしまったような国は別として、途上国では、女性の方が、平均寿命が短い所が多い。

これは出産時に命を失うからである。泥まみれのような状態で子供を生む。

あとロクな消毒もしないで授乳をする。これでは母子ともに生き延びられるか? 先進国では出産は殆ど病院で行うようになっている。私も90年前、大阪の日本赤十字病院で生まれた。母の話によると、7年違いの姉、4年違いの兄の時は自宅で産婆さんに来てもらって出産した。私を病院で生んだのは、母自身高齢(44歳)だったことと、その前兄が幼死したことのため、絶対安全なことを望んだためだったという。おかげで、私は元気で、ムクムク太った赤ん坊であった。

 

 今の私は、世界の貧しい国の赤ん坊のために、水やミルクやワクチンを送るため、日本で寄付を集めてユニセフ本部へ送金する仕事ができるので、世の中の役にたっているなら、長命を喜びたい気持ちである。しかし、数多かった友人、とりわけ男の友達がどんどん亡くなってしまって、男の方が寿命が短いという事実に嘆いている。そこへ起こった新型肺炎。何とか早く終息させてほしいものと願うやまことに切である。首相の小中高休校要請には、その唐突さにびっくりしてはいるが、しないよりはましと思うべきであろうか?