時代を視る

2019年4月ニュースレター 時代を視る No.230

2019年4月10日

win win代表 赤松涼子

~忖度で更迭~

4月6日の朝刊を眺めていて、あまり見慣れない字が目に入った。忖度である。もう一つ、更迭というのがあった。忖度の度は支度(したく)のタクだし、一度、二度と別の読みでも使われるから、珍しくはないが、忖の方は、他に何かあるかしらと、小さい辞典を引いてみたが、この字のついたフレーズは他に見つからなかった。大きな辞書は手元に無かったので、分からないが、とも角、思い浮かばない。更迭の方は、まず、変更の更だなと思う。石偏をつけると硬いとなって、目にすることはある。

私は当年とって(8月24日がくると)90歳。古い教育を受け、漢字を沢山覚えた年代でもある。それで、こんなに感じるのだから、忖度も更迭も難しい字なのだと言えよう。それが、二つ並んでいるのは何事だろうと思うわけである。国土交通省の副大臣が、自分が忖度をして物を言ってしまい、申し訳なかったと謝罪して、辞任をした。これは辞任したと云っても実は、更迭なのだとマスメディアは云って居り、首相官邸は、はじめは庇っていたのに、地方議会の選挙や参院選への影響を心配して、一転辞任に追い込んだのだという。何でも首相の地盤の山口から、副総理の地盤の福岡へ直行する道路を作る予算をつけたという話がもとで利益選挙だと、新聞が解説したりしたものだから、副大臣はまずいことになったと気がついたというお粗末な一席であります。

もう少しましな話題はないものかと、目を海外に向けてみたが、ヨーロッパでは、イギリスのメイ首相がEU離脱をめぐって、議会の承認を得られずゴタゴタしており、世界でもっとも安全な国かと思われていたニュージーランドで大規模なテロが起こったり、という訳がわからないと思ったら、すぐ近くで、良い会がありました。

日本学術会議が主催、Qの会、その他が共催して「『男女がともにつくる民主政治』を展望する-政治分野における男女共同参画推進法の意義-」という長い標題の会が六本木7丁目の日本学術会議講堂で、4月6日、午後、開催されたのである。

第一部は「政治分野におけるポジティブ・アクションの意義」で、この部門での専門家、学者、6人のスピーチ(WINWIN推薦委員の一人、川橋幸子氏もその一人)あり、第二部は「男女共同参画推進法を育てる」として、主要政党からパネリストが出て、パネルディスカッションが繰り広げられ、壮観であった。

フランスやイギリスの議会と女性議員の実態も良い資料が提供されてよく分かり、Qの会の存在もアピールでき、立派な会場で気持ちの良い土曜の午後を過ごすことができた。60ページに及ぶ資料が無料で入手でき、会場は自宅からタクシーで5分、歩いてでも行ける距離のところで、有り難いことであった。