赤松政経塾

第十期4月赤松政経塾

2025年4月15日

第十期赤松政経塾

4月19日(土)午後6時より国際文化会館ハイブリットで開催

参加者は23名

第一講義 「SNSと選挙、政治」

講師 吉田 晴美さん 衆議院議員

 

 

「時代を視る」から抜粋

4月の赤松政経塾における吉田晴美さん(衆議院議員)の「SNSと選挙」の講演報告です。吉田さんはインターネット広告市場が急速に拡大しているグラフを示し「インターネット広告費は、2021年にはマスコミ4媒体(新聞、テレビ、雑誌、ラジオ)の広告費を上回りました」と言い、「10代、20代のネット利用率は他世代と比較しても高い」と話します。若い世代にとってはユーチューブ、フェイスブック、インスタグラムなどのSNSを使うことは何の抵抗もなく、「バズる」ことは好ましいと考えられています。一方で再生回数が多ければお金に結びつくので、次第に過激な内容になっていく傾向があることも否定できないと言います。ただ、お金を得ようとして選挙活動にSNSを使うのは「違う」と吉田さんはきっぱり。しかしながら、効果的に議員活動などのことを受け手に届けることは必要だと言い、自身は、現在は地域を限定して半径2キロメートル以内で出せるユーチューブ広告を出していると話しました。また、インスタグラムも使っていて、政治的な主張を投稿する一方で、政治からちょっと離れた話題を紹介した動画なども織り交ぜているようです。「そこで注意しているのは、長い動画は避け、1分以内におさめています。こうするとユーチューブにも入っていくので、何回か見てもらえば受け手のアルゴリズムを作り出せます」。こうして硬軟織り交ぜながら、政治に関心を持ってもらい、政治離れを防ぎたいというのです。そして何よりも吉田さんがSNSに注目するのは「若い世代に投票に行ってほしい。投票率をあげるには 今後はSNSでの発信が重要になってくると思う」と、今後の展開を見据えています。今年5月に施行された、改正公職選挙法では、選挙ポスターに品位を求める規定が設けられましたが、SNSについては付則の検討項目として記載されるにとどまりました。SNSが選挙結果を左右するまでに至っている現在、フェイクニュースや誤情報などへの対策が急がれます。

 

第二講義 「人前で演説する時の心得」