
赤松政経塾
第十一期9月赤松政経塾
2025年9月25日
第十一期赤松政経塾
9月20日(土)午後6時より国際文化会館ハイブリットで開催
参加者は32名

第一講義 「世界都市大阪に向けて」
講師 太田 房江さん 前自由民主党参議院議員


「時代を視る」から抜粋
第十一期赤松政経塾がスタートし、9月20日、都内の国際文化会館で開催され、2002年に大阪府知事となった太田房江さん(前自民党参議院議員)を第一講義の講師に迎えました(第2講義の詳細は下記に)。太田房江さんは今年7月に2期務めた参議院議員の職を辞していて、「だから今日は本音で話ができます」と気さくな人柄を感じさせるスタートでした。太田さんとWINWINの関係は深く、2002年に大阪府知事選に立候補した際には推薦し、当選して初の女性知事となった際には「直接赤松さんから花束をいただきました」と太田さん。講義は「一部オフレコね」と冗談まじりに言いつつも、選挙分析などでは党を越えての冷静な意見が続き、度量の広さを示しました。2025年7月の参議院選挙における会派別女性比率(候補者及び当選者)の数値を詳らかにして、太田さんはズバリこう言ったのです。「確かにこの選挙を通じて女性議員比率は33.1%になっています。ですが、表をよく見てください。比率を上げたのは自民党ではありません。野党の力です。野党各党が増やした結果です」と言って、自民党以外の各党における女性候補者数と当選者数のデーターを示しました。太田さんの舌鋒鋭い論評の裏側には自民党の奮起(女性議員を増やす視点)を願う気持ちがあったと思うのは考えすぎでしょうか。その後も、自身のこれまでの選挙戦を通じて実感した、女性政治家における壁などについて本音で話してくれました。(理事・甘利てる代)
第二講義 「黒柳徹子さんと廻った世界の難民の実情」
講師 田原 敦子さん TV朝日「徹子の部屋」プロデューサー


「時代を視る」から抜粋
第二講義は田原敦子さんでした。田原さんはテレビ朝日の「徹子の部屋」プロデューサーであり、黒柳徹子さんと世界の紛争地の難民キャンプを取材した時の体験をリアルにお話を頂きました。布の重なりと思っていたら死体の山だったり、スパイと誤解されて牢獄に入れられたり、地雷をいつ踏むかもわからないのでその対応について語っていただいたり、日本では考えられない危険を乗り越えた話に、皮膚感覚でいかに平和が大切であるかを実感させて頂きました。TV局プロデューサーの仕事の傍ら双子男児のワーキングマザーとして、NPO保育園の設立に関わり、副理事長としての活動も続けてこられたこと等、働く女性の多面的な活動をしっかりこなしてこられ、人柄の温かさと共に、芯の強い人格の魅力がしっかり伝わってくるお話でした。またTVの番組作りの背景には、視聴率とスポンサー獲得というビジネス上のニーズ・背景があり、各局のワイドショーなどでは視聴者を増やすため、政治的偏りを少なくした番組創りになってきていることなどを話して頂きました。この日の2つの講義は、この場にいなければ決して聞くことができない内容だった! と塾生たちの感動・感嘆の声を多く聞くことができました。(理事・渡邉嘉子)
