赤松政経塾

第十期6月赤松政経塾

2025年6月25日

第十期赤松政経塾

6月21日(土)午後6時より国際文化会館ハイブリットで開催

参加者は23名

第一講義 「社会保障改革に取り組むー医療専門職議員として」

講師 山崎 摩耶さん 元衆議院議員

 

 

 

 

第二講義 「女性が社会を変革する!・・・そのためのステップ」

講師 上野 千鶴子さん 社会学博士

 

 

赤松政経塾・第十期第10回は第2講義で「女性議員が増えれば政治は変わるか」をテーマに、上野千鶴子氏(認定NPO法人 WANウィメンズアクションネットワーク理事長)が講演しました。上野氏は「日本の女性参政権の歴史は80年。で、政治は変わったといえば、ノーですね」とまず指摘しました。歴史の中で、女性は家族票の1票でしかない長い期間があり、1989年のマドンナ選挙で初めて女性票が個人票になったと分析しました。そして「女性議員がなぜ増えないかと言えば、女性が女性に投票するとは限らないから」とも言い、立候補者が増えないのは「小選挙区制、供託金といった課題の他に一番大きいのが家庭内抵抗勢力でしょう」と話しました。また、昔は、議員は名誉職であったが、戦後、政治で食べることができるようになったのでいわゆる世襲議員が出てきたといいます。だから「クオータ制もいいが、議会制度改革をやればいいのでは。例えば、パート議員にする、アフターファイブ議会にする、ボランティア議員にするといったことですね。こうすれば特定的な職業になり、男は去っていき、女が残ります」とズバリ言います。一方、現状分析では、都市部では女性議員が増えていて、都議会では女性候補者の当選比率は32%で、男性候補者よりも高いと説明。そして「女性議員比率が高ければ市民の幸福度は高い」とも。さらに、女ならば誰でも良いのかという声には、「政策で選ぶことが大事」と話しました。(理事・甘利てる代)