| 今年の終わりに思うこと |
WIN WIN代表 赤松良子 |
今年も残すところわずかになった。前回述べた「歴史の曲がり角」に立つWIN WINのありようについて、運営委員、推薦委員の方々と回を重ねてお話し合いを続けている。本年中に、できれば、方向を出したいと考えているので、会員の皆様からも、今のうちから自由なご意見を頂けたらと願っている。今までのままでよいのか、方向転換をするべき時期と考えるか、(何をどう変えるべきなのか)、それとも幕を下ろしてよいのか思案している。
今年、国民の大きな関心事になっている女帝問題について、皇室典範会議が結論に達し報告書を11月25日に発表した。
現行の規定では、皇位継承資格者がいなくなる恐れがあることから、女性・女系天皇を認め、皇位継承順位は男女を問わない「第一子優先」とすることを骨子とするもので、多くの国民の賛同を得られると判断すると、吉川弘之座長が記者会見で述べている。
明治憲法時代には、皇室典範は憲法と同等の地位にあったものが、現行制度になって後は、一般の法律と同様のものとして憲法の下に位置することとなった。従って普通の法律改正の手続きで定めることができる。しかし今日まで、改正が具体的に論議の対象となったことはなかった。憲法には「法の下の平等」の規定(第14条)があるが、主語は「すべての国民は、」となっているから、適用とならず、また女子差別撤廃条約が国会で議論された時も、女性の天皇を認めていないことに関し、この条約は「女性に対する差別」を定義して(第1条)、「人権及び基本的自由を認識し、享受し又は行使することを害し・・・」とあることから、対象外であると法制局長官が答弁したことを記憶している。
この度、典範の改正を視野において、会議が開催されたのは、皇室には皇太子殿下の次の世代に男子が存在しないという明白な事実から、ギリギリの選択がされた結果で、結論も良識ある妥当なものと考えられる。
この結論に反対するのは自由だろうが、あまり非常識なものを発表されると、日本人の頭の程度が疑われるのではないかと心配になる。神武天皇から125代の現代までY染色体が受け継がれているなどという理屈を聞くと、昭和15年、小学生の時に唱った「紀元は二千六百年」の歌を思い出してしまう。神話と歴史の区別もつかない議論を21世紀に聞こうとは思わなかった。まして、「側室を持って皇男子を得れば」というような提案は、冗談にでもつつしんでもらいたいと願っている。
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