2011年という年は激動の年だった。日本の場合は、激震といった方がピンとくるかも知れない。何しろ東日本大震災の年だったから。
世界中で沢山の独裁者が姿を消した。あるいは殺害され、あるいは追放され、もしくは病没した。もっともショックだったのはリビアのカダフィ大佐の場合であろう。腐敗の極みにあった王政を武力で倒して自ら支配者の地位についたまでは英雄と仰がれたが、その後、選挙をするでなし、憲法を作るでなし、権力を自身とその家族が独占してなんと40年にもなるというのだから、民衆の不満は積もり、遂にウップンが爆発しての暴動となって、最後は生まれ故郷へ逃げ込んだが、発見されてあの世へ、という次第だったと伝えられた。
その隣国エジプトでは、やはり長期にわたって大統領として政治を壟断してきたムバラクが、議会の多数を握るための不当不正の選挙を行った結果、失脚し、裁判にかけられ、結果近くに死刑と聞く。
ジャスミン革命とか、アラブの春とか耳に優しいことばだが、内容は血なまぐさいことの多かった中近東だった。東アジアの独裁者だった金正日将軍は、急死とはいえ穏やかな死だった様子で、危ない橋を渡りながらも戦争には至らず、建国の父だった金日成将軍から受け継いだ国を無事に祖父によく似た風貌の三男に引き継いだのは、以って銘すべしというべきであろうか? 共産主義国で「世襲」とはと首をかしげる向きはあるとしても・・・。
国内では、3.11の大震災、それに続く原発問題、夏の台風、これは西日本、北陸、はては東京直撃。なにやらに日本列島の厄年だったのではないか、今年は何卒平穏な年でありますように! 首相が毎年変わるのは、慣れてしまったから、驚かないが、問題は辞任の理由である。もともと民主党が寄せ木細工なのだからと言う説明は一応もっともらしいが、それにしても、折角政権党になったのだから、小異は捨てて党首を守ってゆこうという気持ちになれないものか?
野党が出す不信任案に反対するのは与党議員として当然だろうと思うのに、それに首相が早期退陣をする約束をすることを条件にするなんて、と呆れたのが昨年の首相交代劇の始末であった。もっともこの内閣には、たった一人の女性閣僚もいなかったのだから、私も、不信任案を出したい位だったが。
ロクでもない話題の中、すばらしかったのは、夏のサッカー、女子ワールドカップ、あのなでしこジャパン優勝の快挙と、初冬のノーベル平和賞に3人の女性が受賞したことだった。女性の視点からみて、もう1つ付け加えられると思うのは、上野千鶴子教授の朝日賞の受賞である。5人の中に1人も女性が居なかったら、元旦、きっとがっかりしたと思う。選考委員に女性が1人居られる(米沢富美子氏)こともやっぱり関係があるのではないかという気がし、物事を決める場に女性がいることの大切さを改めて痛感している。